ベテランの反取り、その音


今回は、織物屋さんでは誰もが知っている「反取り」をご紹介!

 

反取り(たんどり)とは

反物は、仕入れた時や織りあがった時に

芯棒にくるまっていないものが多く

それらを丸巻き(まるまき)という作業で、巻物のようにしていきます。

 

その際に、反物がぐちゃぐちゃだったり裏表が逆だったりすると効率が悪く、反物が傷ついてしまいます。

反取りをして畳んでいき、巻きやすいようにしていく最初の作業です。

 

 

 

この作業、窪田織物では入社すると2週間みっちり練習します。

8時間正座…今では懐かしいです…

 

反物の長さは1反12m

反取りで計る長さは大体68cm

慣れた方は指先でつまんで横に広げ、肩もしくは胸までの長さで計ります。

反取り2反取り3

この長さをじゃばらのように交互に畳んでいきます。

この時、極力腕を下げてはいけません。

腕を下ろすと反物がめくれてそのまましわがついてしまうので、指先と腕の筋力が必要です。

向かって右に証紙(大島紬の検査を通った証)がくるようにします。

反取り4

反取り5

20回ほど繰り返すと畳み終えるのですが、最後にパン!と反物を振ってしわを伸ばします。

これも、めくれてしわができることを防ぐためです。

反物を振るのは畳んでいる途中でする方もいらっしゃいますが、大体が最後にします。

反取り7

20回も畳んで腕がぷるぷるしている頃は難しかったです。

長年経験している方はさすが、音が違います。

 

学生の頃に、長いタオルを素早く手前に引いて音を出す遊びが流行りましたが

まさにそれくらいの大きな音を出すのです。

 

最後にもう一度、端がめくれていないかを確認して反取り終了です。

反取り6

営業の方たちはこの反取りを一日に何回も行っています。

また、男物の反物※は1反の2倍で24mあります。あの…あの長さの2倍です…!

前記の反取り練習の時に、男物の反取りに挑戦しましたが

途中で指の力が抜けて反物を取り落としてしまいました…

長さはもちろん重さもあるので初心者の方に男物はレベルが高いです。(^^;)

 

大島紬の反取りは独特で、指先が反物をすべる時にシュッと高い音がするのです。

これは大島紬が絹100%だからこその音なのです。

 

※男物は羽織も作るので、着物用と羽織用で1反の2倍の長さ(24m)なのです。

ちなみに単位は疋(ひき)です。

 

こうして反取りで畳まれた反物は、丸巻きの工程に入ります。

丸巻きについてはまた後日!反取りに劣らず職人さんの技が光る作業です。

 

 

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です